新電力業界の失態

20164月に電力小売が完全自由化されて以来、600社を超える新電力会社が新規参入をしてきました。もともと石油・ガスなどのエネルギー業界にいた会社だけではなく、携帯電話キャリアの会社や大手商社、このために立ち上げたベンチャー企業など多種多様な会社が経済産業省のライセンスを取得して事業をスタートしています。そして、今でも会社は増え続けています。

自由競争ですので、多くの会社が参入して競争が激化し、結果的にお客さまの電気代が下がってくるのは大いに喜ぶべきことなのですが、中にはお行儀の悪い会社も複数存在します。そのような会社のなかでも、「エレトス」や「福島電力」という名前を聞いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?決して良い話ではなく悪い話でメディアに取り上げられた会社です。

語弊を恐れずに言えば、この2社は新電力業界の信用を失墜させ、多くの一般市民に迷惑をかけた新規参入組の電力会社です。今回は、新電力のデメリットの1つである「どんな会社かわからない」という部分にフォーカスしたいと思います。

エレトス・福島電力

エレトスはアメリカに母体のあるエネルギー会社です。日本市場の電力自由化をチャンスとして参入してきたのでしょう。この会社はニュースで報じられている通り、「販売代理店が逮捕された」ために撤退を余儀なくされました。

この販売代理店は、「関西電力の電気を安くするプラン」として電気契約を結ばせていました。本来、契約主体となるのはエレトスであるにも関わらず、契約欲しさに販売代理店が関西電力と契約すると嘘をついていたのです。同情の余地はまったくありません。新規参入組なのであれば、その低い信用力でどう戦うかが肝であるにも関わらず、一番卑怯な「人をだます」ことで契約を取っていたのです。問題が起こって当然と言えるでしょう。

福島電力は賃貸等の不動産物件を中心に案件を増やしていました。しかし、業務拡大が予想以上にスピーディーとなり、お客様からの電気料金回収が間に合っていないにも関わらず仕入れをし続け、お金がなくなり倒産したのです。

仕入れ代金を払わなくとも、電気の安定供給の観点からお客様には電気は流れ続けるのですが、事業者は「インバランス」という高いペナルティーを支払わねばなりません。それをバランシンググループと言われる仕入れ共同体に背負わせた形で倒産したのです。

一般市民には大きな影響がないためあまりニュースになりませんでしたが、新電力業界では非常に大きなニュースとして扱われました。

 

新電力会社のデメリットは、経済産業省のライセンスさえあれば誰でも事業ができてしまうことです。その事業者がどんな目的で事業を行っているかは、一般市民は知る由もありません。しかしながら、電気代が安くなる。

そのため、すでにあらゆる事業で名前の知れている会社は、比較的電力事業もスタートしやすいと言えます。携帯電話料金とのセット料金や、ガス料金とのセット料金なども増えてきました。抜群の知名度とセット料金を武器にお客様獲得に躍起になっているのです。契約者の方からしても安心できますね。

最後に

新電力の世界はまだまだ始まったばかりです。これからどのような進化を遂げるかわからない部分もたくさん存在します。しかし間違いなく言えるのは、業界発展のためには真面目に仕事をしない業者が入ってこないことです。契約を希望する方が少しでも不安に思うようなことがあっては、業界の成長スピードは遅くなるばかりでしょう。

弊社もお客様の信頼を勝ち得るため、常に努力を続けていく所存です。今後とも、よろしくお願い申し上げます。